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ミニ クロスオーバー MINI R60 CROSS OVER トルコン太郎ATF圧送交換

ミニ クロスオーバー R60 

地元のお客様です。

中古購入後、予防整備をかね、さらにATFの性能の底上げをしたいとのご依頼です。

高性能、高耐久マルチフルード NUTEC NC−65で入れ替え、仕上げにワコーズのAT用、究極の添加剤、CORE701を添加します。

この車両のATも完全密閉型ATですので、圧送交換を行うのにアタッチメントが必要になります。

走行距離は約42000km。

走行時、特に気になる症状はなし。

アイシン製 6AT GA6F21WA 

バルブボディ交換になるケースもあります。

症状が出る前にATFは交換しておきましょう。

ATトラブルの大半は、ATF無交換に原因があります。(機械的な持病があるATもありますが)

ドレンアウトします。

比色用にビンに採取します。

42000kmでもこのATは意外と真っ黒ですね。

早めのATF交換がおススメかもしれません。

オーバーフローフロープラグを取り外します。

ミッション本体にもドレンボルトがありますのでこちらからも排出します。

ミッション本体のドレンボルトです。

わずかな鉄粉の付着がある程度でした。

オイルパンを取り外しました。

オイルパン内部です。

写真が白飛びして分かりにくいですが、マグネットには鉄粉、オイルパン底部には汚れが薄っすらと蓄積しています。

距離の割には汚れが多めですね。

マグネットです。

これ以上の鉄粉量になってくると、磁力が弱まり鉄粉を吸い寄せる量が減ってしまいますね。

バルブボディからストレーナーを取り外しました。

ミッション内部はわずかな汚れが付着している程度です。

新品のストレーナーを取り付けます。

取り外したストレーナーです。

真っ黒になってますね。

メッシュに大き目金属の粒が2個ほど確認できます。

パーツクリーナーでオイルパン内部をキレイにします。

軽く吹きかけてウエスでさすっただけでもこの汚れの量です。

このATはATF交換時、オイルパンの脱着清掃は必須メニューですね。(例え下抜き交換だとしてもです。)

40000km台までに一度やっておくとある程度の汚れの発生は穏やかになります。

次回はこの作業を飛ばしてもいいかもしれませんね。(当然、次回交換の距離にもよります)

オイルパン、マグネットを清掃後、新品のオイルパンガスケット装着し、ミッションに組付けます。

ミッションに組戻しました。

エクステンションバーの先、画像中央の黒いホースの下にあるのがATウォーマー&クーラーです。

こいつを取り外して自作アタッチメントを取り付けます。

アタッチメントを取り付け、トルコン太郎とホースで接続しました。

(この記事を書いた2019年11月現在、愛媛の輸入車修理のスペシャリスト、株式会社フリークさんが、この手のAT用のアタッチメントを開発中とのことですですよ!)

この車両の圧送交換を行ったのがさかのぼること1年以上前の2018年春頃です。

(ホームページの更新をさぼりすぎです(笑))

場所が狭く、奥まった所についているのでフルードクーラーをどけておくのが難儀ですね。

当然、取り外す際にミッション後部にATFが溢れて垂れますので交換終了後、清掃します。

R60、クロスオーバーとトルコン太郎を接続してエンジンをかけたところです。

トルコン太郎の真ん中のクリーナーモニター内にオイルが流れてきていますよね?

トルコン太郎と接続後、しばらく放置して汚れを浮き出させます。

右の廃油モニター内のオイルが隣のドレンアウト時に採取したオイルと比べると赤みがでてますね。

ATF内容量に対して、オイルパンまで取り外すと、そこそこ排出できるのでこの色味までもってこれます。

それにしても結構黒ずんでますね。

圧送交換開始です。

いきなり指示量圧送交換の終了直前です。(笑)

右の廃油モニター内のオイルの赤みがしっかりと出てます。

1回目の圧送交換終了です。

このまましばらく放置して浮かせられるだけATFに対流している汚れを浮かせます。

NUTEC Multi Fluid NC−65をトルコン太郎にセットします。
(1年以上前なので、こちらは旧パッケージです。)

以下はNUTECホームページから引用しています。


ニューテックテクノロジー 独創的新世代ルブリカンツの秘密

オイルの分子構造を超微粒子化し、極薄で強鞍なSdl膜を形成。低フリクション化と油膜切れ防止、高シール性を両立
従来オイルの1/10以下の超微粒子構造のオイルは、せん断性、熱伝導性、確圧性に優れています。
微細化したオイルは金属表面に吸着し、極薄油膜を形成し強靭で油膜切れを起こさない理想的な滑接面を作りだしてエンジン内部のフリクションを劇的に低減し、パワーアップや静粛性が走り出した瞬間から体感できます。
従来にない新しい構造のオイル。添加剤に依存せずベースオイルを高性能化
添加剤に頼っていた今までのオイルとは全く違う発想で開発しています。ベースオイル自体を高性能化することによってオイル性能が劣化しにくい特徴を持っています。

以上です。

(基本、エンジンオイルの事が書いてありますが、基本理念は同じです)

NUTECさんは、「添加剤に頼らない、上質なベースオイルが基本、超微細なオイル構造が薄く強い油膜を作る」

とにかくこだわり抜いた思想のオイルメーカーさんです。

入れた方しかわかりませんが、ハードに走りこんでも熱ダレした感じがほぼありません。

NC−65はNUTECのプレミアムラインになります。

とにかく性能をとことん追求したシリーズ、とでもいいましょうか。

一度入れてハマるとピーター確定になります。(笑)

低粘度指定の多段AT、CVT車で冷帯時、温帯時とも極上の変速フィーリングとトルク感が手に入ります。

(私の経験上、6速以上のAT車は特におススメ!)

業者によっては大げさに最強のフルードだとか超高性能だから間違いないと言って勧められることも多々あるようです。(最近はNC−65がかなりネットに露出しており、その情報をあてにしていると思います)

実際に東海地区の他店でトルコン太郎使用でNC−65に入れ替えてから当社にフルードの種類の入れ替えをご依頼いただくケースが何台もございます。

おそらく店側がフルードの特性を理解していない、AT/CVT個体に対してのフルードの選択ミス。

好みがハッキリと分かれるフルードですので当社では説明をさせていただいてからフルードの選定、施工させていただいております。

2回目の仕上げの圧送交換中です。

1回目の圧送交換終了後、インターバルをとると結構な量のクラッチの摩耗粉等の粒子が対流してました。

フルードをベストな状態にするには、すすぎ工程は重要ですよ。(他社様では通称、プレ洗浄)

指示量の半分ほど圧送交換が進んでいる所です。

右の廃油モニター内のオイルの赤みが薄くなってきましたね。

NUTEC NC−65はフルード原色で透明に近い色味のため、仕上がりは薄いオレンジ色になります。

8割ほど圧送交換が進んでいる所です。

先ほどよりも右の廃油モニター内のオイルの色味が薄くなってきました。

あと少しで交換終了です。

2回目の圧送交換完了です。

透明度はばっちりです。

ビンに採取した最初にドレンアウトしたオイルと比べるとゾッとするくらいの色の違いですね。

冷却後、診断機でフルード温度を確認しながら、規定温度内でオーバーフローさせます。

オーバーフローです。

お決まりの比色用にビンに採取。(比色にならないほどビンに入れると赤みが強くでます。(笑))

流れ出るフルードはほぼNC−65の色味に近いですよね。

この後、添加剤の容量分を余分に排出しておきます。

画像中央の穴から添加剤を注入します。

このボルトが頭がデカいので工具が差しにくいこと!(笑)

ワコーズの究極のAT用添加剤、CORE701を最後の一滴まで絞り出します。(とても高価な添加剤ですので(笑))

せっかくであれば、NC−65の極上のフィーリングを味わってから添加していただきたいところです。

はっきりと違いが分かる添加剤ですね。

ATの学習値もリセットしておきます。

当社お決まりの比色です。

左から順に、NUTEC NC−65の新油、オーバーフロー時に採取した現在ミッションの中を流れているオイル、最初にドレンアウトしたオイルの順です。

私が試運転した感じですが、出だしのもたつきがなくなりアクセルワークにリニアに応答してくれるようになりました。(ダイレクトかつスムーズな変速)

変速はもちろん申し分ないです。

燃費の向上とミッションの長期間にわたる保護がかなり期待できそうです。

701を添加しているのでいい方向に行くといいですけど。

RECSも併せて行うと理想ですね。

オーナー様もフィーリングの激変に大満足されていました。

この類似のミニのATは早めのATF交換をおススメします。

輸入車のATF交換 CVTF交換トルコン太郎 による圧送交換も トルコン太郎設置店 愛知県 豊明市 M’s Factory にお任せください!!

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